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Excelのガンマ分布:待ち時間、合計、GAMMA.INV

ガイド · 2026年10月更新

ひとことで言うと:3件の修理を続けて行うときのように、何回か続く待ち時間の合計です。もっと一般には、右に裾が伸びる正の量です。

ガンマ分布は、右に裾を持つ正の量を表し、特に、ランダムな工程が何回か続いたときの合計時間を表します。形状パラメーターと尺度パラメーターで決まり、平均は形状パラメーター × 尺度パラメーターです。Excelでは =GAMMA.INV(RAND(), shape, scale) で値を引けます。1回の平均が2日で、ばらつきが指数分布に従う修理を3回続けると、合計は、形状パラメーター3、尺度パラメーター2のガンマ分布になります。平均は6.0日で、12.5%のケースで10日を超えます。

ガンマ分布とは

まず指数分布から始めます。ランダムな事象が1回起きるまでの待ち時間です。そうした事象を何回か続けて待つと、合計はガンマ分布になります。形状パラメーターは工程の数、尺度パラメーターは1回あたりの平均です。形状パラメーターは整数でなくてもよいので、ガンマ分布は、降雨量、保険金請求、所要期間、需要など、正の値で右に歪むあらゆる量に使える柔軟な分布です。

グラフの見方:線は、待ち時間が1回、3回、8回続いたときの合計時間です。1回だけなら短い時間が最も多く、回数が増えるほど、合計は平均のまわりに集まります。

尺度パラメーター2、形状パラメーター1、3、8のガンマ分布の密度尺度パラメーターが同じ3つのガンマ分布の密度。形状パラメーター1はゼロで最も高く、着実に下がります(指数分布)。3は4.0で山になり、右に裾が伸びます。8は14付近で、幅が広く、ほぼ左右対称の山を作ります。0102030形状 1形状 3形状 8
尺度パラメーター2(日)のガンマ分布。1回の平均が2日の指数分布の修理を1回、3回、8回続けたときの合計です。工程が多いほど、合計は左右対称に近づきます。
数式:平均、標準偏差、山の位置、平均と標準偏差からの求め方
ガンマ分布の数式(形状パラメーターk、尺度パラメーターθ)。k = 3、θ = 2日の場合の計算例
量数式と計算例
平均k × θ
= 6.0日
標準偏差√k × θ
= 3.46日
山の頂点(最頻値)(k − 1) × θ(k ≥ 1のとき)
= 4.0日
平均と標準偏差から求めるk = (mean / sd)², θ = sd² / mean

Excelでのガンマ分布

GAMMA.INV(probability, alpha, beta) は、形状パラメーターをアルファ、尺度パラメーターをベータとして受け取ります。教科書によっては、ガンマ分布を尺度ではなく、その逆数の率(1 / 尺度)で書くこともあります。Excelは尺度を使うので、1日あたり0.5の率は、ベータ2にあたります。1つのセルにまとめると、数式は =GAMMA.INV(RAND(),D17,F17) です。GAMMA.DIST(x, alpha, beta, TRUE) は、値がx以下になる確率を返し、=1-GAMMA.DIST(10, 3, 2, TRUE) は、10日を超える確率の12.5%です。

3回の修理が終わるまでの日数、形状パラメーター3・尺度パラメーター2のガンマ分布xellstormが10,000回引いた値のヒストグラム。理論上のガンマ分布の密度を線で重ねています。4.0日で山になり、右に裾が伸びています。P10は2.2、P90は10.6です。05101520P10 2.2P90 10.6
連続3回の修理が終わるまでの日数、形状パラメーター3・尺度パラメーター2のガンマ分布。棒:xellstormによる10,000回の引き、線:理論上の曲線。
Excelでのガンマ分布:Excelファイルの17行目。形状はD17、尺度はF17
セル数式値
乱数 u(I17)=RAND()
引いた値(J17)=GAMMA.INV(I17,D17,F17)
1つのセルで引く=GAMMA.INV(RAND(),D17,F17)
平均(K17)=D17*F176.00
P10 (L17)=GAMMA.INV(0.1,D17,F17)2.20
P90 (M17)=GAMMA.INV(0.9,D17,F17)10.64
数値の確認:理論値と、Excelとxellstormがそれぞれ引いた10,000個の値の比較
3回の修理が終わるまでの日数、ガンマ分布:理論値と各10,000回の引き
理論値Excel(RAND())xellstorm
平均6.005.976.00
標準偏差3.463.503.46
P102.202.192.20
P50(中央値)5.355.285.35
P9010.6410.6910.64

Excelは RAND() で完全にランダムに引きます。xellstormは範囲全体に均等に散らして引く(ラテンハイパーキューブサンプリング)ので、統計値が理論値に近くなります。

ガンマ分布か、対数正規分布か

どちらも正の値で右に歪んでおり、平均と標準偏差が同じなら、中央付近は似て見えます。違いは裾にあり、対数正規分布の方が重くなります。修理の平均6.0、標準偏差3.46に合わせた場合、20日を超える確率は、対数正規分布で0.6%、ガンマ分布で0.3%です。まれに出る非常に大きな値が重要な場合(損失、超過など)は、この差も重要です。両方をデータに当てはめて比べるか、慎重を期して裾の重い方を選びます。対数正規分布を参照してください。

xellstormでガンマ分布を入力する

  1. セルを入力にして、「分布」ステップでガンマ分布を選びます。a(形状パラメーター)とscaleを入力します。locは開始位置をゼロからずらす値で、通常は0です。
  2. 過去の値があれば、サイドパネルの「データから」で、ゼロから始まるガンマ分布を、対数正規分布、ワイブル分布などと並べて当てはめ、順位を付けます。

「Excelファイルから取り込み」は、=GAMMA.INV(RAND(), alpha, beta) をガンマ分布の入力に変換します。アドイン向けのモデルは、RiskGamma、RiskErlang、VoseGamma、PsiGamma から変換できます。

よくある質問

Excelでガンマ分布の乱数を作るには?

=GAMMA.INV(RAND(), shape, scale) を使います。たとえば平均6.0なら =GAMMA.INV(RAND(), 3, 2) です。再計算のたびに新しい値が出ます。

ガンマ分布の形状パラメーターと尺度パラメーターは何ですか?

形状パラメーターは分布の形を決めます。1なら指数分布で、大きくなるほど、山は左右対称に近づきます。尺度パラメーターは分布を引き伸ばし、平均は形状パラメーター × 尺度パラメーター、標準偏差は√形状パラメーター × 尺度パラメーターです。

ガンマ分布と指数分布は、どう関係していますか?

指数分布は、形状パラメーターが1のガンマ分布です。平均が同じ独立な指数分布の時間をいくつか足し合わせると、時間の数を形状パラメーター、その平均を尺度パラメーターとするガンマ分布になります(アーラン分布とも呼ばれます)。

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