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Excelの二項分布とベルヌーイ分布:はい・いいえの事象と、n回のうちの回数

ガイド · 2026年10月更新

ひとことで言うと:ベルヌーイ分布は「起きるか」に1か0で答え、二項分布は「n回のうち何回か」に答えます。

ベルヌーイ分布は、はい・いいえの1回の事象です。リスクが確率pで起きる(1)か、起きない(0)かで、Excelでは =IF(RAND() < p, 1, 0) で引きます。二項分布は、同じ確率で独立なn回の試行のうち、「はい」の回数を数える分布で、=BINOM.INV(n, p, RAND()) で引きます。不良率4%の50個のロットでは、不良品は平均2個で、不良が1つもないロットは13.0%、5個以上のロットは4.9%の確率です。

ベルヌーイ分布:起きるか、起きないか

モデルの不確実性には、金額ではなく事象であるものが多くあります。許可が遅れるかどうか、サプライヤーが失敗するかどうか、登録簿のリスクが起きるかどうかです。ベルヌーイ分布は、確率pで1、それ以外は0になります。これに影響額を掛けると、各試行でのリスクのコストになります。=IF(RAND() < 0.3, 1, 0) * 500 は、試行の約30%で500、残りで0です。

Excelでのベルヌーイ分布:Excelファイルの14行目。確率はD14
セル数式値
乱数 u(I14)=RAND()
引いた値(J14)=IF(I14<D14,1,0)
1つのセルで引く=IF(RAND()<D14,1,0)
平均(K14)=D140.3
P10 (L14)=BINOM.INV(1,D14,0.1)0
P90 (M14)=BINOM.INV(1,D14,0.9)1

平均はpなので、このリスクの期待コストは0.3 × 500 = 150です。しかし、150かかる試行はありません。どの試行も、0か500のどちらかです。確率×影響額を固定値としてモデルに入れると、まさにこの点が隠れます。こうしたリスクの登録簿でコンティンジェンシーの大きさを決めるのにシミュレーションが要るのは、このためです(リスク登録簿の例を参照)。この行をxellstormで10,000回引くと、リスクは試行の30.0%で起きました。

二項分布:n回のうち何回か

同じ「はい・いいえ」の確率を、独立にn回繰り返し、「はい」の回数を数えると、二項分布になります。ロット内の不良品、オファーを受ける200人中の顧客数、20日のうち雨の日数などです。平均はn × p、標準偏差は√(n × p × (1 − p))で、p = 0.04の50個のロットでは、2と1.39です。ベルヌーイ分布は、n = 1の二項分布です。

グラフの見方:棒は、シミュレーションした10,000ロットのうち、不良品がその個数だったロットの割合、点はその理論上の確率です。

二項分布、試行50回、確率0.04棒:xellstormが引いた10,000ロットのうち、不良品が0〜9個だったロットの割合。点:二項分布の理論上の確率で、1個と2個で最も高くなります。02468
不良率4%の50個のロットに含まれる不良品。棒:xellstormによる10,000回の引きの割合、点:理論上の確率。
Excelでの二項分布:Excelファイルの15行目。試行回数(n)はD15、確率(p)はF15
セル数式値
乱数 u(I15)=RAND()
引いた値(J15)=BINOM.INV(D15,F15,I15)
1つのセルで引く=BINOM.INV(D15,F15,RAND())
平均(K15)=D15*F152
P10 (L15)=BINOM.INV(D15,F15,0.1)0
P90 (M15)=BINOM.INV(D15,F15,0.9)4
数値の確認:理論値と、Excelとxellstormがそれぞれ引いた10,000個の値の比較
ロット内の不良品、二項分布:理論値と各10,000回の引き
理論値Excel(RAND())xellstorm
平均22.012.00
標準偏差1.391.401.39
P10000
P50(中央値)222
P90444

Excelは RAND() で完全にランダムに引きます。xellstormは範囲全体に均等に散らして引く(ラテンハイパーキューブサンプリング)ので、統計値が理論値に近くなります。

Excelでの二項分布

試行回数が多く確率が小さいと、二項分布は、同じ平均のポアソン分布に近づきます。不良のないロットになる確率は、二項分布で13.0%、平均2のポアソン分布で13.5%です。

xellstormでベルヌーイ分布と二項分布を入力する

  1. セルを入力にして、「分布」ステップでベルヌーイ分布を選んでpを入力するか、二項分布を選んでnとpを入力します。
  2. リスクイベントでは、影響額を別のセルに置き(固定値でも、PERTなど別の入力でも)、Excelファイルの中で掛け合わせます。そうすれば、リスクが起きるかどうかと、その大きさが切り離され、感度分析で、結果を左右しているのがどちらかがわかります。
  3. 過去の0/1の結果があれば、サイドパネルの「データから」でベルヌーイ分布を当てはめます。nがわかっている過去の回数なら、「二項分布:試行回数が既知の場合」にnを入力して、当てはめ直します。

「Excelファイルから取り込み」は、=IF(RAND() < p, 1, 0) をベルヌーイ分布の入力に、=BINOM.INV(n, p, RAND()) を二項分布の入力に変換します。アドイン向けのモデルは、RiskBernoulli、VoseBernoulli、PsiBernoulli、RiskBinomial、VoseBinomial、PsiBinomial から変換できます。

よくある質問

Excelでリスクが起きるかどうかをシミュレーションするには?

確率pで1を返す =IF(RAND() < p, 1, 0) を使い、リスクの影響額を掛けます。再計算を重ねると、1になる割合がpに近づきます。リスクごとに別の RAND() を使えば、リスクは互いに独立に起きます。

ベルヌーイ分布と二項分布の違いは何ですか?

ベルヌーイ分布は1回の試行で、結果は0か1です。二項分布は、同じ確率の独立なn回の試行で、結果は1になった回数(0からn)です。ベルヌーイ分布は、n = 1の二項分布です。

Excelで二項分布の乱数を作るには?

=BINOM.INV(n, p, RAND()) を使います。不良率4%の50個のロットなら =BINOM.INV(50, 0.04, RAND()) です。再計算のたびに0からnまでの新しい整数が出て、その平均はn × p = 2に近づきます。

二項分布とポアソン分布のどちらを使いますか?

機会の数nが決まっていて、どれも同じ確率なら二項分布で、回数はnを超えません。事象が期間内に何回でも、平均頻度で起こりうるならポアソン分布です。nが大きくpが小さいときは、2つはほぼ同じ答えになります。

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