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ModelRiskで作ったExcelファイルをそのまま開ける、ModelRiskの代替ツール

ガイド · 2026年10月更新

xellstormは、Excelモデルのモンテカルロシミュレーションをブラウザーで実行します。ModelRiskで作ったExcelファイルはそのまま開け、ModelRiskの分布関数62個を、パラメーターをセルに連動させたまま読み取ります。VoseOutput、VoseSimTable、VoseXBounds、VoseAggregateMCも取り込みます。ModelRiskもExcelも不要で、Windows、macOS、Linuxで使えます。

Excelファイルは書き換えないので、モデルはこれまでどおりModelRiskで開けます。実行前に、変換したものと、変換せずに残した数式をすべて、理由とともに一覧で示します。最初に知っておきたい点が1つあります。ModelRiskはコピュラで入力を相関させますが、コピュラは変換できません。相関のあるモデルでは、相関を入力し直す必要があります。

ModelRiskとxellstormの比較

ModelRiskxellstorm
動作環境Windows版Excelの中Windows、macOS、Linuxのブラウザー上。ChromeとEdgeを推奨
インストールモデルを実行するすべてのパソコンにアドインが必要インストール不要。管理者権限も不要
ExcelファイルセルにVose関数が入り、ModelRiskがないと計算できないそのまま読み取る。xellstormは何も書き込まない
同僚モデルを再実行するにはModelRiskが必要ブラウザーで開ける。レポートの閲覧者にライセンスは不要
相関コピュラ順位相関(正規コピュラまたはスチューデントのtコピュラ)

表のModelRiskに関する記述は、ベンダーが公開しているシステム要件(2026年10月時点)にもとづいています。最新の要件は、ベンダーに確認してください。

変換できるModelRiskの関数

表は、取り込みのルール一覧からそのまま作っているので、変換できるものと完全に一致します。各関数は、その関数が表す分布に対応づけ、パラメーターはModelRiskの文書どおりに変換しています。それぞれの対応づけは、scipyの同等の分布と照合してテストしています。†は、数値のみで変換できる関数です。

取り込みで変換するModelRiskの分布関数(分布別。†は数値のみで変換:パラメーターは引数から計算)
分布 (xellstormでの名前)ModelRisk
ベルヌーイ
bern
VoseBernoulli
ベータ
beta
VoseBeta
VoseBeta4
VoseBetaSubj†
二項
binom
VoseBinomial
Burr III(Dagum)
burr
VoseDagum
コーシー
cauchy
VoseCauchy
カイ二乗
chi2
VoseChiSq
カイ、マクスウェル
chi
VoseChi
VoseMaxwell
複合分布(頻度 × 規模)
compound
VoseAggregateMC
累積
cumul
VoseCumulA
VoseCumulD†
VoseOgive†
離散
custom
VoseDiscrete
VoseDUniform
指数
expon
VoseExpon
VoseExponential
極値(最大、ガンベル)
gumbel_r
VoseExtValueMax
F
f
VoseF
疲労寿命(バーンバウム=サンダース)
fatiguelife
VoseFatigue
ガンマ、アーラン
gamma
VoseGamma
VoseErlang
一般(相対重み)
general
VoseRelative
一般化パレート
genpareto
VoseGPD
ヒストグラム
histogram
VoseHistogram
双曲線正割
hypsecant
VoseHS
超幾何
hypergeom
VoseHypergeo
離散一様
randint
VoseIntUniform
VoseStepUniform†
逆ガウス
invgauss
VoseInvGauss
ジョンソンSB
johnsonsb
VoseJohnsonB
ジョンソンSU
johnsonsu
VoseJohnsonU
クマラスワミー
kumaraswamy
VoseKumaraswamy
VoseKumaraswamy4
ラプラス
laplace
VoseLaplace
レヴィ
levy
VoseLevy
対数ロジスティック
fisk
VoseLogLogistic
ロジスティック
logistic
VoseLogistic
対数正規
lognorm
VoseLognormal
VoseLognormalE
負の二項、幾何
nbinom
VoseGeometric
VoseNegBin
VoseNegBinom
VosePolya†
正規
norm
VoseNormal
VoseErf†
パレート
pareto
VosePareto
パレートII(ロマックス)
lomax
VosePareto2
ピアソンV(逆ガンマ)
invgamma
VosePearson5
ピアソンVI(ベータプライム)
betaprime
VosePearson6
PERT
pert
VosePERT
VoseModPERT
ポアソン
poiss
VosePoisson
レイリー
rayleigh
VoseRayleigh
逆数(対数一様)
loguniform
VoseReciprocal
スチューデントのt
t
VoseStudent
VoseStudent3†
三角
triang
VoseTriangle
パーセンタイルによる三角
trigen
VoseTriangleAlt
一様
unif
VoseUniform
ワイブル
weibull_min
VoseWeibull
VoseWeibull3

分布は単独でも、正の乗数1つに、加算か減算のオフセットを最大1つ付けた形でもかまいません。例はVoseNormal(B1*1.1,B2)*C1+5です。引数には数値、単一セルの参照、算術式が使え、それらのセルに連動したままになります。VoseAggregateMC(n, VoseLognormalObject(mean, sd))は、1つの複合分布の入力になります。件数を引き、その件数だけ金額を足し合わせます。プロパティ関数とマーカーは次のとおりです。

取り込みで読み取るModelRiskのプロパティ関数、マーカー、統計関数
関数xellstormでの扱い
VoseXBounds切断:truncate_min、truncate_max(シフトの前)
VosePBounds切断:truncate_pmin、truncate_pmax(分布のパーセンタイル)
VoseShiftシフト:shift
VoseInput名前:入力の名前
VoseSimTableシミュレーションごとの値:基準の実行では固定セル、以降のシミュレーション1つにつきシナリオ1つ
VoseOutput出力:指定した名前の出力

ModelRiskから変換できないもの

実行前に、変換できない数式が理由とともに一覧に出て、互換性チェックがxellstormの計算できないセルをすべて示します。アドインのモデルの移行方法では、1つの例を通しで取り上げ、残った数式それぞれの対処も説明します。

ModelRiskのモデルを移す手順

  1. Excelファイルを開く。xellstormに.xlsxまたは.xlsmのファイルをドロップします。.xlsbのファイルは、先に.xlsxとして保存してください。ファイルはブラウザーのタブ内で読み取り、計算します。
  2. Voseの関数を取り込む。「分布」ステップのExcelファイルから取り込みを押すと、入力、出力、シナリオになるものと、残った数式のすべてが、理由とともに一覧に出ます。
  3. 相関を加える。モデルが入力を相関させている場合は、同じペアをxellstorm側で順位相関として設定します。
  4. 残ったものを確認する。互換性チェックは、数式をExcelが保存した値と照らし合わせ、xellstormが計算できないセルを示します。結果を判断に使う前に、それらを置き換えてください。
  5. 実行して比べる。すべてが変換され、互換性チェックに問題がなければ、ModelRiskとの平均・パーセンタイルの差はサンプリングノイズだけです。設定をプロジェクトファイルとしてExcelファイルの隣に保存しておくと、あとで再実行できます。

よくある質問

ModelRiskやExcelのインストールは必要ですか?

いいえ、どちらも不要です。xellstormはExcelファイルから直接数式を読み取り、Windows、macOS、Linuxのブラウザー内で、独自のエンジンでモデルを計算します。

相関のあるModelRiskのモデルはどうなりますか?

分布は変換されますが、分布を相関させるコピュラは変換されません。U引数を通じてコピュラで動かす分布は、理由とともに一覧に出ます。相関はxellstorm側で順位相関として設定し直してください。整合性のない行列は最も近い有効な行列に補正され、散布図で実際に得られた相関を確認できます。乱数の組み合わせ方が違うと、相関のあるモデルでは、裾がModelRiskの結果と、サンプリングノイズだけでは説明できないほど違ってくることがあります。

ModelRiskと同じ結果になりますか?

モデルは同じですが、乱数は同じになりません。変換した分布はパラメーターを引き継ぎます。すべて変換でき、互換性チェックにも問題がなければ、ModelRiskとの平均・パーセンタイルの差はサンプリングノイズによるもので、試行回数を増やすほど小さくなります。

同じExcelファイルでModelRiskを使い続けられますか?

はい。取り込みでは、数式をxellstorm自身の設定に入力として登録するだけで、ファイルには何も書き込みません。ExcelファイルはこれまでどおりModelRiskで開いて実行できます。

ModelRiskは、その権利者の商標です。xellstormはModelRiskとは提携しておらず、関数名は、xellstormが読み取る内容を示すためだけに載せています。

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