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モンテカルロシミュレーションに使える、Analytic Solverの代替ツール

ガイド · 2026年10月更新

xellstormは、Excelモデルのモンテカルロシミュレーションをブラウザーで実行します。Analytic Solverのシミュレーション用に作ったExcelファイルはそのまま開け、Analytic Solverの分布関数49個と、パーセンタイルで分布を指定する形式18個を、パラメーターをセルに連動させたまま読み取ります。PsiOutput、PsiCorrMatrix、PsiSimParamも取り込みます。Analytic SolverもExcelも不要で、Windows、macOS、Linuxで使えます。

Excelファイルは書き換えないので、モデルはこれまでどおりAnalytic Solverで開けます。実行前に、変換したものと、変換せずに残した数式をすべて、理由とともに一覧で示します。

Analytic Solverとxellstormの比較

Analytic Solverxellstorm
動作環境Excelの中。デスクトップ版アドインはWindows版Excel、Analytic Solver CloudはMac版Excelとウェブでも動き、Microsoft 365のサブスクリプションが必要Windows、macOS、Linuxのブラウザー上(Excel不要)。ChromeとEdgeを推奨
インストールモデルを実行する全員のExcelにアドインが必要インストール不要。管理者権限も不要
ExcelファイルセルにPsi関数が入り、Analytic Solverがないと計算できないそのまま読み取る。xellstormは何も書き込まない
同僚モデルを再実行するにはAnalytic Solverが必要ブラウザーで開ける。レポートの閲覧者にライセンスは不要
計算する場所デスクトップ版アドインはお使いのパソコン上、Analytic Solver Cloudはベンダーのサーバー上お使いのパソコンのブラウザーのタブ内。Excelファイルはアップロードされない

表のAnalytic Solverに関する記述は、ベンダーが公開している案内(2026年10月時点)にもとづいています。最新の要件は、ベンダーに確認してください。

変換できるAnalytic Solverの関数

表は、取り込みのルール一覧からそのまま作っているので、変換できるものと完全に一致します。各関数は、その関数が表す分布に対応づけ、パラメーターはAnalytic Solverの文書どおりに変換しています。それぞれの対応づけは、scipyの同等の分布と照合してテストしています。「パーセンタイル」は、パーセンタイルで分布を指定する…Altの形式を示し、xellstormは実行時にその分布を正確に解きます。†は、数値のみで変換できる関数です。

取り込みで変換するAnalytic Solverの分布関数(分布別。†は数値のみで変換:パラメーターは引数から計算)
分布 (xellstormでの名前)Analytic Solver
ベルヌーイ
bern
PsiBernoulli
ベータ
beta
PsiBeta
PsiBetaGen
PsiBetaSubj†
二項
binom
PsiBinomial
Burr III(Dagum)
burr
PsiDagum
カイ二乗
chi2
PsiChiSquare
パーセンタイル:
PsiChiSquareAlt
累積
cumul
PsiCumul
離散
custom
PsiDiscrete
PsiDisUniform
指数
expon
PsiExponential
パーセンタイル:
PsiExponentialAlt
極値(最大、ガンベル)
gumbel_r
PsiMaxExtreme
パーセンタイル:
PsiMaxExtremeAlt
極値(最小)
gumbel_l
PsiMinExtreme
パーセンタイル:
PsiMinExtremeAlt
F
f
PsiFDist
疲労寿命(バーンバウム=サンダース)
fatiguelife
PsiFatigueLife
パーセンタイル:
PsiFatigueLifeAlt
フレシェ
invweibull
PsiFrechet
パーセンタイル:
PsiFrechetAlt
ガンマ、アーラン
gamma
PsiGamma
PsiErlang
パーセンタイル:
PsiGammaAlt
ヒストグラム
histogram
PsiHistogram
双曲線正割
hypsecant
PsiHypSecant
超幾何
hypergeom
PsiHyperGeo
離散一様
randint
PsiIntUniform
逆ガウス
invgauss
PsiInvNormal
ジョンソンSB
johnsonsb
PsiJohnsonSB
ジョンソンSU
johnsonsu
PsiJohnsonSU
クマラスワミー
kumaraswamy
PsiKumaraswamy
レヴィ
levy
PsiLevy
パーセンタイル:
PsiLevyAlt
対数ロジスティック
fisk
PsiLogLogistic
パーセンタイル:
PsiLogLogisticAlt
ロジスティック
logistic
PsiLogistic
パーセンタイル:
PsiLogisticAlt
対数正規
lognorm
PsiLogNormal
PsiLognorm
PsiLognorm2
パーセンタイル:
PsiLogNormalAlt
負の二項、幾何
nbinom
PsiGeometric
PsiNegBinomial
正規
norm
PsiNormal
PsiErf†
パーセンタイル:
PsiNormalAlt
パレート
pareto
PsiPareto
パーセンタイル:
PsiParetoAlt
パレートII(ロマックス)
lomax
PsiPareto2
パーセンタイル:
PsiPareto2Alt
ピアソンV(逆ガンマ)
invgamma
PsiPearson5
パーセンタイル:
PsiPearson5Alt
ピアソンVI(ベータプライム)
betaprime
PsiPearson6
PERT
pert
PsiPert
ポアソン
poiss
PsiPoisson
レイリー
rayleigh
PsiRayleigh
パーセンタイル:
PsiRayleighAlt
逆数(対数一様)
loguniform
PsiReciprocal
スチューデントのt
t
PsiStudent
パーセンタイル:
PsiStudentAlt
三角
triang
PsiTriangular
パーセンタイルによる三角
trigen
PsiTriangGen
一様
unif
PsiUniform
ワイブル
weibull_min
PsiWeibull
パーセンタイル:
PsiWeibullAlt

分布は単独でも、正の乗数1つに、加算か減算のオフセットを最大1つ付けた形でもかまいません。例はPsiNormal(B1*1.1,B2)*C1+5です。引数には数値、単一セルの参照、算術式が使え、それらのセルに連動したままになります。PsiMean(B1)のような統計関数は、Analytic Solverと同じく、B1を出力にします。プロパティ関数、マーカー、統計関数は次のとおりです。

取り込みで読み取るAnalytic Solverのプロパティ関数、マーカー、統計関数
関数xellstormでの扱い
PsiTruncate切断:タイプ1(既定):シフトの前に truncate_min、truncate_max。-1:シフト後の値で指定。3:truncate_pmin、truncate_pmax
PsiTruncateP切断:truncate_pmin、truncate_pmax(分布のパーセンタイル)
PsiShiftシフト:shift
PsiName名前:入力の名前
PsiCorrMatrix相関:1つの行列にある入力どうしの順位相関
PsiCorrDepen相関:同じペア名の入力との順位相関
PsiCorrIndep相関:同じペア名の入力との順位相関
PsiSimParamシミュレーションごとの値:基準の実行では固定セル、以降のシミュレーション1つにつきシナリオ1つ
PsiOutput出力:そのセル自体、または参照先のセルが出力になります
PsiSimOutput出力:そのセル自体、または参照先のセルが出力になります
PsiMean統計関数:最初の引数のセルが出力になります(出力に使うPsiの統計関数はすべて同様)

Analytic Solverから変換できないもの

実行前に、変換できない数式が理由とともに一覧に出て、互換性チェックがxellstormの計算できないセルをすべて示します。アドインのモデルの移行方法では、1つの例を通しで取り上げ、残った数式それぞれの対処も説明します。

Analytic Solverのモデルを移す手順

  1. Excelファイルを開く。xellstormに.xlsxまたは.xlsmのファイルをドロップします。.xlsbのファイルは、先に.xlsxとして保存してください。ファイルはブラウザーのタブ内で読み取り、計算します。
  2. Psiの関数を取り込む。「分布」ステップのExcelファイルから取り込みを押すと、入力、出力、相関、シナリオになるものと、残った数式のすべてが、理由とともに一覧に出ます。
  3. 残ったものを確認する。互換性チェックは、数式をExcelが保存した値と照らし合わせ、xellstormが計算できないセルを示します。結果を判断に使う前に、それらを置き換えてください。
  4. 実行して比べる。すべてが変換され、互換性チェックに問題がなければ、Analytic Solverとの平均・パーセンタイルの差はサンプリングノイズだけです。設定をプロジェクトファイルとしてExcelファイルの隣に保存しておくと、あとで再実行できます。

よくある質問

Analytic SolverやExcelのインストールは必要ですか?

いいえ、どちらも不要です。xellstormはExcelファイルから直接数式を読み取り、Windows、macOS、Linuxのブラウザー内で、独自のエンジンでモデルを計算します。

Analytic SolverのシミュレーションモデルはMacで実行できますか?

Analytic Solverのデスクトップ版アドインはWindows版Excelで動きます。Analytic Solver CloudはMac版Excelでも動き、Microsoft 365のサブスクリプションが必要です。xellstormはmacOSのブラウザーでも動き、ExcelもアドインもなしでExcelファイルを開きます。ChromeとEdgeを推奨します。

Analytic Solverと同じ結果になりますか?

モデルは同じですが、乱数は同じになりません。変換した分布はパラメーターを引き継ぎ、相関は順位相関のままです。すべて変換でき、互換性チェックにも問題がなければ、Analytic Solverとの平均・パーセンタイルの差はサンプリングノイズによるもので、試行回数を増やすほど小さくなります。入力に相関がある場合は、ツールごとに乱数の組み合わせ方が違うため、裾の差がやや大きくなることがあります。

同じExcelファイルでAnalytic Solverを使い続けられますか?

はい。取り込みでは、数式をxellstorm自身の設定に入力として登録するだけで、ファイルには何も書き込みません。ExcelファイルはこれまでどおりAnalytic Solverで開いて実行できます。

Analytic Solverは、その権利者の商標です。xellstormはAnalytic Solverとは提携しておらず、関数名は、xellstormが読み取る内容を示すためだけに載せています。

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xellstormは、Excelモデル向けのブラウザー型モンテカルロシミュレーションツールです。アドインは不要で、Excelファイルがパソコンの外に出ることはありません。